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院長ブログ
歯のことを大切に思う患者様に向けた
歯に関する豆知識を書いています.
気になる記事を是非ご覧ください⭐️


第229回『審美歯科』
審美歯科という言葉が、いっとき流行りました。見た目だけを奇麗にするという目的の「美容歯科」とは、若干意味合いが違います。審美というコトバには「美しさ」と「機能」の二つが含まれます。「美しさ」だけを優先する美容歯科では、健全な歯の神経を抜いたりして、無理やり歯並びを整えたりします(「セラミック矯正」などと呼ばれたりします)。その場合、お掃除がしにくくて長持ちしません。小さい範囲であれば許容されるケースもありますが、ご自身の歯の根っこが悪くなるともったいないです。 もちろん、セラミックスは金属やプラスチックなどとは、比較にならないほど汚れが付きにくいので、お手入れさえきちんとできれば長持ちします。 見た目の「美しさ」だけではなく、よく噛めて長持ちする「機能」も大切にしたものこそが『審美歯科』です。


第228回『差し歯』
患者さんからしばしば「差し歯」という言葉を聞きます。専門用語で言うと「継続歯」で、本来は歯根だけを残したところに差し込む「土台と歯の部分一体型」の修復物を指します(図1)。しかし、現在は土台(コア)と歯(クラウン)は別々に作ります。なので、一般に「差し歯」と言われる物は「被せ物」と考えていいと思います(図2)。たとえば「銀歯」や「セラミック」などがそれです。しかし、「セラミック」のことを『インプラント』だと思っている方もおられます。「新庄さんの歯は、インプラントでしょ?」とか聞かれたりします。新庄さんの真っ白な前歯は「セラミック冠」で、インプラントではないと思います。 インプラントとは人工歯根のことであり、歯を失った部分の顎の骨の中に埋め込まれる基礎を指します(図3)。そのインプラントの上に歯の形をした「差し歯(=被せ物)」を取り付けます。一般の方には言葉がややこしいので整理してみました。


第227回『歯みがきすると、血が出るんですけど・・・・』
「歯、磨きすぎですかね?」と、患者さんから聞かれることがあります。確かに、強くこすり過ぎている場合もありますが、歯ぐきの炎症が原因であることが多いです。 すると、「私の歯ぐきが悪いんですか?」とたずねられます。 そんな時、私は『まぁそうですけど、その原因を作ってるあなたが悪い❤』と、冗談交じりに答えたりします。歯ぐきから血が出る(歯ぐきが炎症(=腫れ))のは、歯の生え際にプラーク(=歯垢)が溜まったままになっていることが主な原因です。プラークの中には細菌がいっぱいいます。その細菌が歯ぐきに悪さをするのです。なので、その細菌を溜まったままにしてはいけません。「血が出る」というのは磨きすぎではなく、磨き足らないのです。正しい歯みがきのやり方を学んで、いつも綺麗にしておきましょう。


第226回『歯が浮いて咬めない』
しばしば「歯が浮いていて、咬むと痛い」と来院される方がいらっしゃいます。実は先日、私もそういう経験をして、近所の先生に調整をしに来てもいらいました。結構つらいものですね。患者さんからは「肩こりと関係あるんでっか?」と質問されたりします。あながち無関係でもありません。肩こりの一つの原因として、筋肉の緊張があります。無理な姿勢で長時間過ごしたり、ストレスで無意識に肩に力が入っていたりする時って、同時に「噛みしめ」や「TCH(=歯牙接触癖)」をしていたりします。 そうすると、歯そのものにも過剰な力がかかり、歯の根っこを支えている歯根膜が圧迫されます。歯周組織の血液循環も悪くなり、歯茎が炎症を起こしたり、歯根膜が肥厚したりして一部の歯が浮き上がったような感じになります。 「噛みしめ」「歯ぎしり」「TCH」が直接的な原因ですが、ストレスのない楽しい毎日を過ごしたいものですね。


第225回『歯列矯正について(その2)』
簡単な部分矯正を除き、当院では月1回夜に矯正治療の日を設けており、矯正専門医に来てもらっています。矯正治療といえば、治療期間や費用が気になるところだと思います。特殊なケースを除き、全てが自由診療になるからです。また治療期間も年単位になります。それでも、お子様の時期から始める...
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