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執筆者の写真植田 英樹

第116回:『噛む力』その4

TCH(『tooth contact habit』)とは別の大きな問題が、実は夜間の歯軋(はぎし)り・食いしばりで、多かれ少なかれ、誰でもやっています。短い人で10分、長い人では合計140分というデータもあるそうです。これらは、ストレスの発散という意味では、大切な機能の一つではあります。ただ、歯や歯周組織にとっては、最も好ましくない『力』です。


食べ物を咀嚼するのとは比較にならないほどの強い力で、しかも持続時間も長く、また擦り合わす場合などはかなり広い運動範囲でギシギシやるようです。その影響は、修復物の脱離や、歯そのものの亀裂・破折、或いは歯の動揺(歯周炎の悪化)など、好ましくない結果をもたらします。しかし、寝ている間は意識がないので、予防のしようがありません。唯一できることとしては、『ナイトガード』の装着です。

 次回に続きます。

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