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執筆者の写真植田 英樹

第50回:「抜歯した歯は、どのくらい持つの?」その1

話をシンプルにするために、ここでは1本の歯の神経を抜いて、その歯にセラミッククラウンを被せる治療(いわゆる「さし歯」)をしたという前提で考えていきます。

そもそも、神経を抜く(=抜歯)という治療は「生きている歯」を「死んでいる歯」に変えてしまう様な治療です。例えるなら、「葉っぱを茂らせている木」を、「伐採し製材し材木にする」様なものです。「生きている樹木」なら、雨が降ろうが腐りにくいでしょうが、「材木」ならやはり弱いでしょう。同じように「神経を抜いた歯」は、虫歯になりやすかったり、時には縦に割れてしまったりもします。こう言うと「歯の神経を抜くのは

良くない」と思われますが、「歯を残す」ためにはこの治療(=抜髄)がどうしても必要な場合も多いのです。

次回も「治療した歯は、どのくらい持つの?」その2です。

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