第228回『差し歯』
- 植田 英樹

- 10月21日
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患者さんからしばしば「差し歯」という言葉を聞きます。専門用語で言うと「継続歯」で、本来は歯根だけを残したところに差し込む「土台と歯の部分一体型」の修復物を指します(図1)。しかし、現在は土台(コア)と歯(クラウン)は別々に作ります。なので、一般に「差し歯」と言われる物は「被せ物」と考えていいと思います(図2)。たとえば「銀歯」や「セラミック」などがそれです。しかし、「セラミック」のことを『インプラント』だと思っている方もおられます。「新庄さんの歯は、インプラントでしょ?」とか聞かれたりします。新庄さんの真っ白な前歯は「セラミック冠」で、インプラントではないと思います。
インプラントとは人工歯根のことであり、歯を失った部分の顎の骨の中に埋め込まれる基礎を指します(図3)。そのインプラントの上に歯の形をした「差し歯(=被せ物)」を取り付けます。一般の方には言葉がややこしいので整理してみました。




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