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第 147 回:『クサビ状欠損とは?』

執筆者の写真: 植田 英樹植田 英樹

「冷たいもので歯がしみる、それは知覚過敏化かも?」ってCMもありますが、「歯がしみ る」と言う症状を訴えて来院される方は、結構多いです。みなさん「虫歯?」って心配さ れますが、虫歯ではない『クサビ状欠損』でも、歯がしみます。この『クサビ状欠損』と は、エナメル質とセメント質の境目である歯頸部(歯の生え際のあたり)にできる欠損の ことです(図)。これは、歯軋りや食いしばりなどの過度の咬合力によって、歯頸部の歯質 が破壊されて起こる結果であり、アブフラクションとも言います。治療としては、小さい もので無症状であれば経過をみますが、欠損が大きくなるとコンポジットレジンなどによ る充填修復を行います。予防としては、夜間の歯軋り・食いしばりへの対応としてナイト ガード(マウスピース)を装着することや、日中のTCH(tooth contact habit)を意識し て無くすことにつきます。それでも癖のものでもあるので、完全な予防は難しく、やはり 定期的な経過観察が重要です。

 
 
 

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